詩:『綺麗に何もない畦道』|何もなさに救われて|創作

綺麗に何もない畦道サムネ 詩・視覚詩

※この記事には広告・PRは含まれません。純粋な創作をお楽しみください。

綺麗に何もない畦道サムネ

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『あの青い公園で』縦読みリンク(全画面で見れます)

 故郷へ数日だけ帰省する
 便の悪い電車の窓に映るは
 綺麗に何もない畦道

 見渡す限りの田んぼ
 ほっとするのは、なぜだろう
 酷く疲れが溜まっているだけなのかもしれない

 横並びする杉の木が
 それまでの自分のように見えてきて
 寂しくなった
 離れていても、線路はつながっている
 そんな簡単なことすら
 忘れてしまったように思えたから

 ふと、目を閉じて

 畦道の向こうからくるのは誰だろう
 すれ違うことはできない狭さだったが
 その人は私をすり抜けた

 誰に選ばれたわけでもない道なき道を
 考えずにまっすぐ走ったり
 不貞腐れて曲がったりしながら
 少しずつ、少しずつ前に進んでいく
 これは私自身が選び取った道だった

 濁る汗をぬぐい
 遠くに見える
 綿飴雲はいつまでも大きい

 靄は晴れてきて、目を開ける

 終点
 東端の暗がりで
 誰もいない電車に揺られる体
 明日、私はきっと朝一番に畦道を歩く
 綺麗に何もない畦道を
 それからなぜかまた、ほっとするのだと思う


       綺麗に何もない畦道

2025年12月30日 執筆

         著者 八坂零(やさかれい)

         掲載 芸術の星座

 最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

 いかかだったでしょうか。『綺麗に何もない畦道

 こちらの作品は、ちょうど仕事のパワハラの真っ最中、病気でさらに、とっても疲れていて、勝手に体が地元へ向かったとき、電車の中で書いたものです。

 私の地元はなにもない田舎なのですが、その景色に何だか救われてしまって。

 みなさんには、何もないことに救われる経験ってありますか?

 不思議と感じる懐かしさを感じてもらえたら、幸いです。

 関係ないですが、今、HTMLとCSSというコーディングと呼ばれるものを勉強しています。ゆくゆく、また、芸術の星座のサイトの見た目が変わるかもしれないので、よろしくお願いいたします。

 

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