視覚詩(形象詩):『《愛巡樹 = I and You》』(あいえんじゅ= I and You)|創作

視覚詩(形象詩)

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『《愛巡樹 = I and You》』縦読みリンク

 愛巡樹

 愛巡樹

 愛巡樹

 この樹は僕と君ローグ

 君はどこからやってきた?

 言葉の前からやってきた

 僕は君の音色を聞いて

 この樹脈に刻んでく

 奇形に並ぶ言葉の羅列を

 君は喜んでくれるだろう

 そんな君の、

 笑顔が見たい

 僕は綴る

 君を綴る

 世界に意味はない

 それでも

 君のいる世界が好きだ

 この樹には上も下もない

 どこに続くのかはきっとわかる

 未知の曲線はいつだって

 縁還を描いている

 そう。

 君と僕のように。

 何もなくても

 不器用ながらまっすぐに。

 この樹を創る二人がいる。

 近寄る精が蜜を吸う

 近寄る霊が命を宿す

 愛巡樹

 愛巡樹

 愛巡樹


      《愛巡樹 = I and You》

2021年12月10日 執筆

         著者 八坂零(やさかれい)

         掲載 芸術の星座

 最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

 いかかだったでしょうか。『《愛巡樹 = I and You》

 こちらは、筆者が詩を書き始めた中で初めて「良い詩が書けた!」と思えた詩です。

 2ページを合わせると1本の樹を表しているようで、その樹の木目(樹脈)にことばが綴られているというのがなんとも不思議な感覚になります。

 ことばの前からやってくる「君」とは一体、誰のことなのでしょうか。
 しかし、それが誰だったとしても、この樹は創られていたのだと思います。この詩を読むと、人と人が枝と枝のように多方面につながっているような感覚になれて好きです。

 当サイトの目的と関連する部分も多くありますね。

 みなさんにも筆者と同じような感覚を味わっていただけたら。はたまた、まったく違った感激を与えることができたなら、幸いです。

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