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どうか、天災を自然の花に。
皆様が食べる安心チョコパン
天才は一人、ジャムパンを食べる
天災は独り、地面に生えた草を喰べていた
皆様が繋ぐ他者への架け橋
天才は架け橋を切り落とす
天災に架け橋は用意されていなかった
皆様が持つそれぞれの色
天才はすべての色を持つ
天災の体には純黒と純白が等しく半分に分かたれていた
皆様が受け取る順位序列
天才はいつも一位を勝ち取ってしまう
天災は常、零位であった
皆様が抱く恋心
天才には理解不能の恐れるべきもの
天災は何も気づかなかった 知らなかった
皆様はこれから学んでいくだろう
天才は初めから知っている
天災は学びを引き起こした
皆様は孤高の唯一無二
天才は群れる有象無象
天災は人でない旅
どうか、天災を人作の棺に。
天災に花と棺を
2021年5月11日 執筆
著者 八坂零
掲載 芸術の星座
筆者からひとこと
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
いかかだったでしょうか。『天災に花と棺を』
あまり認めたくはないですが、世の中にはやはり天才と呼ばれる人たちはいると筆者は考えております。しかし、普通にも天才にも当てはまらず、誰にも理解されない人がいると思うのです。
みなさんのまわりには、みなさん自身はどうでしょうか。
この詩には、そんな天災人の思考・生まれる痛みを書き留め、すべてを理解できなくとも、理解しようと思い続けたいという想いが込められている気がします。
人のすべてを理解することはきっと不可能でしょう。いや、そもそも理解できるという認識が間違っているのかもしれない。人と人は、理解しようとし続けることはできても、理解はできないのかもしれない。
でもだからこそ、理解しようとし続けることを諦めてはダメですよね。筆者もそれを忘れないように日々を生きていきたいです。
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