
本記事では、東京・新宿(西新宿)の「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」について、無料で鑑賞できるパブリックアート作品を一部ご紹介しながら、おすすめの芸術鑑賞スポットをご紹介いたします。
今回ご紹介するパブリックアートは、彫刻やオブジェクトがメインとなっております。
ショッピングの合間や、新宿アイランドの近くにある、東京医科大学病院に通院されている際の待ち時間など、さまざまな場面で、気軽にお楽しみいただけます。
本記事を見れば、
「都会の疲れは都会で癒す! 美しいパブリックアートとの出逢いが楽しめる」
「新宿(西新宿)散策の計画立てに使える」
行ってみたくなること間違いなし! 都会の喧騒から少し距離を取った西新宿で、素晴らしいパブリックアートたちを見ていきましょう!
別の記事では、東京・品川、天王洲アイルのパブリックアート作品も取り上げています。ぜひ、ご一緒にご覧ください。
※本記事の内容は、2025年4月時点で東京・新宿(西新宿)に設置されたパブリックアートなどの写真を使用しております。そのため、時期によっては様子や内容が違っている場合がございますので、ご承知おきください。
「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」の見どころポイント!
「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」の見どころポイント!

ロバート・インディアナの『LOVE』など、テーマのシンボルにもなっているような、とっても魅力的なパブリックアートたちをご紹介していきます。
気に入ったものがありましたら、ぜひ、足を運んで実際に見てみてください。
※以下、本記事では「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」のパブリックアートをご紹介の際、作品名の下に「創作者」と記載しておりますが、こちらはパブリックアートを芸術作品として捉え「作品を創造・創作した人」という意味でこの言葉を使用しています。また、ご紹介の中で作品について言及するものは、サイト運営者の感想であるため正確な情報ではないことがあります。ご承知おきください。
「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」の基本情報(アクセス)
新宿アイランドの所在地:東京都新宿区西新宿6丁目3番地~5番地
アクセス | 「東京メトロ丸の内線 西新宿駅」から徒歩30秒。 「都営大江戸線 都庁前駅」から住友ビル方面へ徒歩8分。 「都営大江戸線 新宿西口駅」から青梅街道沿いへ徒歩10分。 「JR新宿駅 西口改札口」から新宿副都心方面へ徒歩10分。 |
料金 | 無料! |
鑑賞可能時間 | 屋外のため、いつでも、誰でも鑑賞可能! |
パブリックアートって、なに?
※すでにご存じの方は、飛ばしてください。
この記事からご覧になる方で、そもそもパブリックアートってなに? と思う方もいらっしゃると思います。以前別の記事でご説明したものを、同じく記載させていただきます。
パブリックアートとは「駅や公園、企業などの公共空間に設置されたアート作品のこと」です。屋外で恒常的に(常に一定の状態で)設置されているというのが特徴です。
屋外に設置されているという点から、いつでも、誰でも、無料で鑑賞することができます。
さらに、パブリックアートは多くの面で良い効果を生みます。
例えば、公共空間に設置されていることで、その場所自体に価値が生まれたり、個性的なアート作品はその場に温かみを生みます。
ほかにも、その地域、あるいは国を超えて、歴史や文化の発展につながります。
さまざまな良い点から、日本だけでなく、いろいろな国でパブリックアートの設置は積極的に行われているのです。
「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」の作品たち(一部ご紹介)
それではさっそく、「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」の作品たちをご紹介していきましょう! 探す楽しみを奪いすぎないように、今回は一部をご紹介していきます。
①:『LOVE』ロバート・インディアナ

作品名 | 『LOVE』 |
創作者 | ロバート・インディアナ |
鑑賞場所 | 新宿アイランド正面入口付近 |
一番最初は、やっぱりこれ。新宿(西新宿)に行ったことがある方なら、ご存じの方も多いかもしれません。
「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」は、テーマとして”人間の愛と未来”をテーマにしているそうですが、その象徴とも言える作品です。
LOVEという愛について直接的な言葉の中に、よく見てみると、赤・青・緑と三色の色が組み合わさっています。
ここから、私には”愛”のカタチというのは様々なカタチがあるというように思えました。
大切なのはそれぞれの色で、それぞれを大切にすること。東京という人がたくさんいる場所だからこそ、こういった感覚を持つのは大切かもしれません。
②:『Tokyo Brushstroke Ⅰ』『Tokyo Brushstroke Ⅱ』ロイ・リキテンスタイン


作品名 | 『Tokyo Brushstroke Ⅰ』(左) 『Tokyo Brushstroke Ⅱ』(右) |
創作者 | ロイ・リキテンスタイン |
鑑賞場所 | 新宿アイランドウィング入口付近(左) 新宿アイランドアトリウム入口付近(右) 「東京メトロ丸ノ内線 西新宿駅」から地上に出るとすぐ |
次は東京メトロ丸ノ内線、西新宿駅からすぐのところに見える「ブラッシュストローク」という作品。
ブラッシュストロークとは、「筆の動き」や「筆跡」という意味だそうです。確かに、言われてみるとペンや、どこか筆のようなものにも見えてきますね。
私が注目したのは、ポップな色合い。良い意味で少し奇妙、なんだこれ? と見た人を立ち止まらせる力を感じます。実際、私もこれを見たとき、パブリックアートなのか、企業のオブジェクトなのか迷いました。
ですが、これが筆跡ということを考えると、こちらも『LOVE』と同じように、さまざまな人の跡を残してよいと背中を押してくれているように感じますね。
③:『Astronomical clock(design)』ジュリオ・パオリーニ

作品名 | 『Astronomical clock(design)』 |
創作者 | ジュリオ・パオリーニ |
鑑賞場所 | 新宿アイランドパティオスクエア付近 |
こちらはとても迫力がありますね。星座や天文が描かれた時計塔です。
じっと見ているとどこか目が回ってきます。それもそのはず、時計の中にある白い時計(写真の時計部分の中)が針に合わせて回転しています。
たまたまこの日は、晴れではないけれど曇りでもない、そんなちょっと不気味な空でした。それもあってか、意図的なのか、私は空と地面がひっくり返ってしまいそうな感覚を受けました。
天にまっすぐ伸びる巨大なパブリックアートなので、こちらはみなさんもぜひ、ご自身の目で確かめてみてください(塔の裏側にも実は……)。
④:『PASSI』ルチアーノ・ファブロ

作品名 | 『PASSI』 |
創作者 | ルチアーノ・ファブロ |
鑑賞場所 | 新宿警察署裏と議事党北の間、北通り道沿い |
続いては……なんでしょうか、これは。
正直、私はこれはパブリックアートなのか疑いましたが、創作者は、なんとあのルチアーノ・ファブロ。彼は”アルテ・ポーヴェラ”(貧しい芸術)という芸術運動で活躍した一人です。
題名『PASSI』は、彼の生まれ、イタリアの言葉で「歩く」の動詞として、「通過する」などの意味があるそうです。
とすると、これは歩みを表しているのかもしれません。ですが、私はそれを道だと思い、注目してしまいました。道はガタガタとしていて、最後にはそりたつ壁になっています。
ルチアーノ・ファブロにとって、歩む道のりはガタガタで、ときには壁が行く手を阻むようだったのかもしれません。そう思うと、それでも歩んだ道のりをこのように表しているとしたら、こちらもやはり、芸術作品ですね。
⑤:『Unghia e marmo』ジュゼッペ・ペノーネ

作品名 | 『Unghia e marmo』 |
創作者 | ジュゼッペ・ペノーネ |
鑑賞場所 | 新宿アイランドit’s入口付近 |
最後はこちら。誰かの指?
少し調べてみると、ジュゼッペ・ペノーネもルチアーノ・ファブロと同じく、”アルテ・ポーヴェラ”(貧しい芸術)という芸術運動で活躍した一人なのだそうです。
爪が割れているのは作品の劣化のようにも見えますが、それも含めてパブリックアートは芸術作品でしょう。
さらに、少しずつボロボロになっていく様は、”アルテ・ポーヴェラ”(貧しい芸術)という言葉に合っているような気もします。
とはいえ、爪に使われているガラスは近くで見ればとても綺麗で、下に水が張ってありますが、まるでその色が溶け込んでいるかのような緑っぽい色が特徴的でした。
「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」を鑑賞した感想
いかかだったでしょうか「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」のパブリックアートたち。
今回もまた、素晴らしい刺激を受けました……。
私は特に『Astronomical clock(design)』がお気に入りでした。宇宙や、天文、そういった話が好きなので、時計を見ているだけでそれが味わえるというのは大きな魅力でした。
パブリックアートの基準が屋外設置のものということもあり、ご紹介できませんでしたが、新宿アイランドタワー内にも、大理石を使用した床や壁で美しい模様などが表現されておりますので、ぜひ、ご覧ください。
新宿アイランドタワー内には、レストランやカフェなどもたくさんありますので、お立ち寄りの際には、ご利用してみるのもおすすめです。
「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」関係者のみなさま、この度は誠に素敵な芸術鑑賞をありがとうございました!
「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」レポートまとめ
「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」の見どころポイント!
今回は東京・新宿(西新宿)の「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」について、ご紹介いたしました。
パブリックアートが設置されている西新宿は、新宿や池袋、渋谷など賑わいのある東京の都市に比べ、比較的、静かな環境です。都会で生きる疲れを都会で癒すことができる、そんな素晴らしい芸術鑑賞でした。
みなさんも実際に足を運んで、パブリックアートを一緒に楽しみましょう。
また、当サイトでは、みなさんが感じた作品のご感想もお待ちしておりますので、一番下のコメント欄から、ご自由にご感想を呟いてくださいね。

新宿アイランドタワーの中で、ご案内窓口にいる方にお聞きすれば、今回のパブリックアートに関して、地図や作品の説明が載ったパンフレットをいただけるので、ぜひ、みなさんも鑑賞の際はもらいましょう。
再度、告知ですが、別の記事では、東京・品川、天王洲アイルのパブリックアート作品も取り上げています。ご興味が湧きましたら、ぜひ、そちらもご一緒にご覧ください。
※本記事、「新宿アイランド パブリック・アート・プロジェクト」のパブリックアート画像については「著作権法第四十六条(公開の美術の著作物等の利用)」を確認の上、使用しております。詳しくは著作権法が参照できる各種サイトをご確認ください。また、当サイトプライバシーポリシーより、当サイトは著作権や肖像権の侵害を目的としたものではありません。何か著作権や肖像権に関して問題がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。迅速に対応いたします。
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