
本記事では、東京・品川の天王洲アイルについて、パブリックアート作品を中心におすすめの芸術鑑賞スポットをご紹介いたします。
屋外に設置され、誰でも無料で素晴らしい芸術作品たちを鑑賞できる天王洲アイル。
本記事では、そんな天王洲アイルにあるパブリックアートの一部をご紹介していきます。
本記事を見れば、
「パブリックアートとは何か知ることができる」
「天王洲アイルを散策しながら、パブリックアートに出会う楽しさを味わえる」
行ってみたくなること間違いなし! 美しき運河に囲まれたアート島を見ていきましょう!
天王洲アイルにはほかにも、美味しいお店がたくさんあったり、季節によってはクルーズが出ていたりと、時期を選ぶことなく楽しめる東京の観光スポットとしても有名な場所です。
別の記事では、景色が綺麗な観光スポットとしても取り上げています。サイト運営者おすすめのレストランもご紹介しておりますので、ぜひ、ご一緒にご覧ください。
※本記事の内容は、2025年3月時点で東京・品川の天王洲アイルに設置されたパブリックアートなどの写真を使用しております。そのため、時期によっては様子や内容が違っている場合がございますので、ご承知おきください。
「天王洲アイル」パブリックアートの見どころポイント!
「天王洲アイル」のパブリックアート、見どころポイント!

天王洲アイルのパブリックアートは、芸術作品を見るのが好きな方にはもちろんのこと、ご友人と遊びに行くとき、デートに行くときにもおすすめです。この記事を参考に、ぜひ、最後までご覧ください。
※以下、本記事では天王洲アイルのパブリックアートをご紹介の際、作品名の下に「創作者」と記載しておりますが、こちらはパブリックアートを芸術作品として捉え「作品を創造・創作した人」という意味でこの言葉を使用しています。また、ご紹介の中で作品について言及するものは、サイト運営者の感想であるため正確な情報ではないことがあります。ご承知おきください。
「天王洲アイル」の基本情報(アクセス)
天王洲アイルの所在地:東京都品川区東品川2丁目
アクセス | 東京臨海高速鉄道「りんかい線 天王洲アイル駅」から下りてすぐ。 「東京モノレール 天王洲アイル駅」から下りてすぐ。 |
料金 | 無料! |
鑑賞可能時間 | 屋外のため、いつでも、誰でも鑑賞可能! |
パブリックアートって、なに?
この記事をご覧になる方で、そもそもパブリックアートってなに? と思う方もいらっしゃると思います。
パブリックアートとは「駅や公園、企業などの公共空間に設置されたアート作品のこと」です。屋外で恒常的に(常に一定の状態で)設置されているというのが特徴です。
屋外に設置されているという点から、いつでも、誰でも、無料で鑑賞することができます。
さらに、パブリックアートは多くの面で良い効果を生みます。
例えば、公共空間に設置されていることで、その場所自体に価値が生まれたり、個性的なアート作品はその場に温かみを生みます。
ほかにも、その地域、あるいは国を超えて、歴史や文化の発展につながります。
さまざまな良い点から、日本だけでなく、いろいろな国でパブリックアートの設置は積極的に行われています。
今回ご紹介する「天王洲アイル」のパブリックアートたちも、まさに、「天王洲アイル」をアートの島と呼ばせてしまうほどの力を持つ、素晴らしい作品なのです。
パブリックアートが何か知ることができたところで、さっそく、「天王洲アイル」のパブリックアート作品たちを見ていきましょう。
「天王洲アイル」のパブリックアートたち!(一部ご紹介)
天王洲アイルには、パブリックアートが盛りだくさん! 探す楽しみを奪いすぎないように、今回は一部をご紹介していきます。
①:『Anonymous』加藤智大

作品名 | 『Anonymous』 |
創作者 | 加藤智大 |
鑑賞場所 | 天王洲パークサイドビル公開空地 |
一番最初は、東京臨海高速鉄道りんかい線「天王洲アイル駅」から下りて、天王洲オーシャンスクエア方向に少し歩くとすぐに見ることができる加藤智大さんの『Anonymous』という作品。
近くで鑑賞すると、ステンレスの線が複雑に曲がり、重なり合うことで人影が表されています。写真の左側は、カバンでしょうか。ステンレス線の盛り上がりで表現されています。
私は、よりステンレス線の波打ちが多く行われている、足元がすごいと思いました。かかと部分が盛り上がっていることから、靴を履いている表現なのかもしれません(どうやってつくっているのでしょうか……)。
②:『Work 2012』三島喜美代

作品名 | 『Work 2012』 |
創作者 | 三島喜美代 |
鑑賞場所 | 東横INN品川港南口天王洲入り口前 |
次はちょっと小路にある、東横INN品川港南口天王洲アイルのシャトルバスを待つ場所で見ることができる大きなゴミ箱? です。
ビール缶のパック、たばこの箱など、まるでマルセル・デュシャンで有名なレディ・メイド作品のようです(厳密には違うと思いますが)。
しかもこの作品、近くでよく見てみると「焼き物」でできているんです。言われてみれば、こんなに大きなパックはないですよね。それを忘れてしまうほど、こちらの作品はリアリティがあります。
どんな意味が込められているのでしょうか。
たくさんの情報がゴミ箱に捨てられているという考えなども見ましたが、私は最近の環境問題、純粋にたばこやお酒の危険性を表現しているのではないかと思って鑑賞していました。
③:『OUT OF BOUNDS』山口歴


▲写真:(夜撮影)
▲写真:(昼撮影)
作品名 | 『OUT OF BOUNDS』 |
創作者 | 山口歴 |
鑑賞場所 | 寺田倉庫T33ビル 第二水辺広場側 壁面 |
別の記事でご紹介しているRIDEというレストランの隣にある、寺田倉庫の壁に描かれた鮮やかなインパクトを放つ『OUT OF BOUNDS』。
こちらは他の作品と比べると、天王洲アイルに設置されたパブリックアートの中で新しめの作品。昼と夜で見栄えもかなり違ってきます。
ストリートアートやグラフィティが私はすごく好きのなのですが、『OUT OF BOUNDS』はそのような雰囲気も感じさせる、力強い作品ですよね。
ずっと眺めていると、鮮やかな青い渦がものすごいスピードで飛翔していく感覚があります。なぜか力が湧いてきて、自分がどんなものにでもなれるような、もしくはどんなこともできてしまえるような気分になります。
この記事を書いているのは、まだ寒い季節ですが、夏に見ると運河の爽やかさと重なりぴったりだと思いました。
④:『Tap』伊藤誠


▲写真:(前から撮影)
▲写真:(後ろから撮影)
作品名 | 『Tap』 |
創作者 | 伊藤誠 |
鑑賞場所 | 港南公園(天王洲ふれあい橋付近) |
続いては……なんでしょうか、この形。
正面から見ると、「Q」のように見えたこの作品。この記事の出発点、天王洲アイル駅からは最も遠くにある港南公園に設置されたパブリックアート。
写真のように、見る角度によっていろいろなものに姿を変えます。
私が感じたのは「音楽への問い」でした。
作品名『Tap』という言葉は、タップタップと、リズムを奏でるような印象があり、作品も見る角度を変えたとき、私には「ヘッドオン」や「音符」のように映りました。
音楽のような作品に、正面から見ると「Q」。これは何か音楽への問いを表してるに違いない! そう思いました(みなさんはどうですか?)。
⑤:『巡り循る』吉野もも

作品名 | 『巡り循る』 |
創作者 | 吉野もも |
鑑賞場所 | アイルしながわ 南側壁面 |
こちらの作品はなんでしょうか。見ていると目が回るという方もいれば、なんだか吸い込まれていきそうという方もいるでしょう。
『OUT OF BOUNDS』に渦のような感覚を受けましたが、こちらは本当に渦ですね。
私は最初、ここが施設だということや、そもそも壁があるということに気づきませんでした。トリックアートのように、そのまま穴の中には入れてしまいそうです(ほんとうに壁に激突しそうでしたよ!)。
ぜひ、実際にその目で見ていただきたい作品です。
アイルしながわは、障がいを持つ方がスポーツをしたり、アート活動の場としての施設みたいで、イベントなども行われているようです。
その際には、左側のシャッターが開くみたいなのですが、動いている状態で作品を見たら、また違った感想が生まれそうですね。
⑥:『“The Shamisen” Shinagawa 2019』ARYZ(アリス)

作品名 | 『“The Shamisen” Shinagawa 2019』 |
創作者 | ARYZ(アリス) |
鑑賞場所 | 東横INN立体駐車場 壁面 |
最後は、天王洲アイルと言えばこれ! と言えるぐらい、私的には象徴的な作品である『“The Shamisen” Shinagawa 2019』です。
タイトルの通り、三味線を弾いている女性が大スケールで描かれています。壁画の反対側には、すぐ運河があるので、橋を渡って遠くから撮れば、まるで女性が川で三味線を弾いているような写真が撮れるかもしれません。
季節によってはクルーズ船も出ているので、船に乗った彼女の姿が撮影できたら、もうそれ自体もアート作品ですね。
私が注目したのは「描かれた女性がもつ色」です。
たくさんの文化が混ざりあったり、創作者が海外の方であることもからも多様な考え方・価値観・視点などを表現しているのではないかと感じました。
もし、私の感想が表された意図に近しいとしたら、まさにこちらの作品は文化を広げるためのパブリックアートとして、また、パブリックアートの島「天王洲アイル」にふさわしい、素晴らしい作品ですよね!
「天王洲アイル」のパブリックアートを鑑賞した感想
いかかだったでしょうか「天王洲アイル」のパブリックアートたち。
記事では一つ一つの作品の感想を語ってきたつもりですが、ほんとうにたくさんの刺激をいただきました。
こんなに素敵な作品たちがいつでも、誰でも無料で見られるなんて、こんなに素晴らしい街はありません。人工的なイメージを感じる天王洲アイルですが、芸術的で人工的というこの矛盾が、新たな時代を作っていく混沌のように思います。
どんどん人の心や生き方が希薄になっていく現代には、こういう混沌が必要なのかもしれません。ベンチに座って運河を眺めていると、しんみりと考えてしまう瞬間もありました。
しかし、天王洲アイルのパブリックアートたちは今回ご紹介した作品だけではありません。まだまだ、まだまだたくさんありますので、ぜひ、みなさんの目で鑑賞してください。
そして、受けた感激を大切に。もしよろしければ、皆さんのご感想も、一番下のコメント欄で共有してください。
パブリックアートの島「天王洲アイル」レポートのまとめ
「天王洲アイル」のパブリックアート、見どころポイント!
東京・品川にある「天王洲アイル」はパブリックアートの島と呼んでも良いぐらい、素敵なパブリックアートがたくさん並ぶ場所でした。

たくさんの芸術作品を見て、いろいろなこと考えて、ぜひ、みなさんの目でパブリックアートの鑑賞をお楽しみください。
天王洲アイル自体もとても素敵な街ですので、散策もお忘れなく!
本記事をきっかけに天王洲アイルへおでかけした際のお食事は、「RIDE OCEAN STYLE RESTAURANT」がおすすめです。特集のご紹介記事も書いておりますので、ぜひ、ご参考ください。
※本記事、天王洲アイルのパブリックアート画像については「著作権法第四十六条(公開の美術の著作物等の利用)」を確認の上、使用しております。詳しくは著作権法が参照できる各種サイトをご確認ください。また、当サイトプライバシーポリシーより、当サイトは著作権や肖像権の侵害を目的としたものではありません。何か著作権や肖像権に関して問題がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。迅速に対応いたします。
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