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静かな深海の神秘を描いた絵本『クジラがしんだら』江口絵理文・かわさきしゅんいち絵・藤原義弘監修|大きな生き物から小さな生き物まで受け継がれる、儚くも美しき命の物語|あらすじ・おすすめポイント・感想(魅力)をレビュー

『クジラがしんだら』表紙画像イメージ 本・絵本レビュー

※この記事には広告・PRを含みますが、筆者の視点に基づいたレビューが書かれています。

『クジラがしんだら』表紙画像イメージ

『クジラがしんだら』.江口絵理文・かわさきしゅんいち絵・藤原義弘監修.童心社

 本記事では、江口絵理さん(文)かわさきしゅんいちさん(絵)藤原義弘さん(監修)の絵本『クジラがしんだら』(初版:2024年9月1日 童心社)のレビューをしていきたいと思います。

 人類がまだほんの少ししか解明できていない深海で、受け継がれる命がある。それはクジラが亡くなってからの物語。

 ポップな絵にお魚が好きな子どもたちは大興奮
 深く読めば読むほど、感動する命を繋ぐ物語に大人は感動
 美しき深海を見つめ、考える。綺麗と生死が交差する感動の絵本です。

 感じる、さまざまな想いを大切にしながら、ともに深い海の底へ潜っていきましょう!

『クジラがしんだら』の魅力をひと目でチェック!

『クジラがしんだら』のおすすめポイント!

  • 神秘的な深海とかわいらしい生き物たちが融合する魅力的な絵
  • 命が受け継がれていく美しさを自然と知ることができる!
  • 最後には、絵本に登場する深海生物たちの図鑑が付いている!
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深海に住むお魚さんたちのかわいらしい絵に、こどもたちが惹きこまれるのはもちろん。大人の方もその物語の深さに、絵本という短いお話ながら感動を味わえる。どんな方にもとってもおすすめの絵本です。

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『クジラがしんだら』のあらすじは? 簡単にご紹介!

 亡くなったマッコウクジラが、深い海の底へと落ちていきます。

 そこへ、いろいろな深海生物たちが集まってきました。深海では食べ物が少ないのです。

 彼、彼女たちはそれから、クジラを食べはじめます……。

『クジラがしんだら』はここがすごい! 読んで感じた魅力を徹底レビュー

①:リアルな深海の神秘と、かわいらしさが融合した絵

 まず、ご紹介したいのはやはりこの魅力溢れる「深海な神秘がリアルに描かれ、それと深海生物たちのかわいさが融合した絵」です。

 かわさきしゅんいちさんの描く、この度の深海は暗くありながら、どこか仄かな明るさが訪れています。それは物語の主題ともなっている命が受け継がれる明るさなのかもしれません。

 さらに、絵本らしいといってもいい、ポップな深海生物たちの絵が合わさることで、まるで、美しさとかわいらしさが互いに溶け合うようです。

 現実で見たら、深海というのは真っ暗闇なのかもしれませんが、それを見る心には、深海で生きるものたちには、かわさきしゅんいちさんが描くように、静かな灯火を持っているような気がします。

②:受け継がれる命の美しさについて、自然に知ることができる

 私がこの絵本の核だと思っている部分を次にご紹介いたします。

 それは「受け継がれる命の美しさ、その重さについて自然に知ることができる」という点です。 『クジラがしんだら』は、単に深海の様子を見て、こんなことが行われているんだという絵本ではないと私は思っています。

 この絵本を読む上で私たちが感じることができるのは、大きな生き物から小さな生き物まで、そこには弱肉強食も何も関係なく、命は受け継がれているということ。いつか私たちもなくなる命の儚さと、ただ終わるだけではない美しさについてです。

 実際に、物語でクジラを食べていく深海生物の焦点は、大きな生き物から小さな生き物へと流れていくんですよね。

 それらを物語として、自然と知ることができる喜びは、これからの人生においてかけがえのない財産となるでしょう。

 江口絵里さんのことば選びも大変素晴らしいです。

③:たくさんの深海生物たちを知ることができる、図鑑付き!

 ワンポイントのようでありながら、実はこれがメインなのでは、と思うほどすごいのが「登場する深海生物たちの図鑑」です。

 最近は、絵本で登場した生き物たちを説明するという方法は増えてきましたが、それが深海生物となるとどうでしょうか。なかなかお目にかかれない珍しさがあるのではないでしょうか。

 深海生物は、私たちが知っているお魚さんとは、生きる環境が違うため、姿形が異なります。こちらの絵本では、そんな深海生物の生態や名前を知ることができる図鑑付き。

 お魚さんを見るのが好きなお子さんが目を輝かせて見ること間違いなし!
 大人の方も知らなかった世界を知るきっかけになると思うので、とても魅力的なポイントですね!

ぜひ読んでほしい!『クジラがしんだら』レビューのまとめ

『クジラがしんだら』のおすすめポイント!

  • 神秘的な深海とかわいらしい生き物たちが融合する魅力的な絵
  • 命が受け継がれていく美しさを自然と知ることができる!
  • 最後には、絵本に登場する深海生物たちの図鑑が付いている!

 江口絵理さん(文)かわさきしゅんいちさん(絵)藤原義弘さん(監修)さんの絵本『クジラがしんだら』は、美しき深海の個性豊かな生物をポップに知ることができ、同時に、命を受け継ぐ物語という深いテーマ性も垣間見える、わくわく感と感動が融合した絵本でした。

 お魚好きなお子さんや、芸術的な視点から絵本を読みたい、深海の世界に触れてみたいという大人にもおすすめです!

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お子さんは、まだ見ぬ深海の世界を楽しみつつ『クジラがしんだら』から、自然と命の尊さを学ぶのではないかと私は思います。また、一緒に読む親御さんの中には、涙する瞬間があるという方も多いと思います。みんなで命の価値に想いを巡らせながら、好奇心全開で深海を楽しみましょう!

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▼もっと本・絵本レビューを読みたい! おすすめを知りたいと思ってくださった方へ

『クジラがしんだら』を読んで、命の尊さを知りつつ、生き物たちが大好きになったら、次は地上の身近な虫たちに目を向けてみるのはいかがでしょうか。

 100ぴきの虫さんたちが大集合した『100ぴき つなひき』こちらも、とてもおすすめの作品ですので、ぜひ、ご覧ください。

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